2009年4月26日日曜日

新玉ねぎと北海道の玉ねぎ


玉ねぎには、春先に出回る「新玉ねぎ」とみんながおなじみの北海道産の「玉ねぎ」があります。

新玉ねぎは、北海道のものと違いみずみずしく、比較的辛味が少ないのですが、
これには理由があるのです。

実はこれらは、同じ玉ねぎでも別物。
品種も違う、収穫方法も違う、出荷の仕方も違う。
これが味の違う理由なのです。

新玉の品種は、気候の関係で、北海道ではうまく育たないといいます。逆に、北海道のおなじみの玉ねぎ品種は、新玉の産地である九州や和歌山ではうまく育ちません。
収穫は、新玉はまだ葉が青々としているうちに引っこ抜いて収穫。写真は和歌山の新玉で、収穫1ヶ月前の写真です。
北海道のものは、葉が枯れるまでじっと待ちます。北海道のほうが完熟といえます。だから辛い。そして辛ければ辛いほど、火を通すと甘~くなる。

玉ねぎは通常乾燥させてから出荷するのですが、新玉は乾燥日数も短いのです。だからここまでみずみずしい。でも日持ちはあまりしません。

生で食べてもおいしい新玉、加熱すると格段に甘い北海道の玉ねぎ。

一口に「玉ねぎ」と言ってしまうけれど、いろんな顔を持っているんです。
季節ごとに、楽しくおいしく、ですね。

by ノア