2010年1月28日木曜日

たかがバナナ、されどバナナ

昨日、福島県郡山市にあるバナナの追熟センターに行ってきました。
むかしはバナナというとなかなか手に入らず、病気の時にしか食べられないもので高級品だったそうです。(スカちゃん談)
今は手軽にたべられるフルーツとして当たり前のように並んでいますが、このバナナ、お店にでるまでがとってもタイヘンなのです。

そもそも南国フルーツであるバナナは寒いところが大嫌い。
寒いとなかなか黄色く熟してくれません。また、『風』も嫌いだそうで豪快なイメージであるバナナはとても繊細でデリケートなお方だったのです。
バナナ君の好みに合わせて人間が温度、湿度、空調など研究に研究を重ね、最適である環境をこのセンターでは作り上げていました。

このセンターの思いとしては、東北のみなさんにすこしでも良いバナナを提供したい。だから東北のこの地にセンターをおき、追熟してから消費者の手元に届くまでの時間短縮で痛みを軽減させる努力をしているのです。

また、バナナは現地から船で1週間かけ到着、センターについて追塾期間1週間、だから、昨年のバナナダイエットブームのように爆発的に売れてしまうとすぐに手配できない分お手上げ状態なんです。

そしてこのセンターはとても清潔感があり、ゴミひとつ落ちていませんでした。
有機栽培のパックに関しては認定を受けているのでここで加工。有機栽培のシールも有機栽培のバナナに使うナイフも記入ファイルも全て鍵のかかっているロッカーに保管、厳重に扱われていました。

ところでCOOPのバナナはトレーサビリティ(追跡可能性)が優秀です。
バナナに付いている番号から収穫され運ばれた日時、生産地の畑まで特定できます。
もし日本に届いてから追熟後、品質が極めて不良なもの、病気のものは現地に報告し改善がなされます。
とにかく今現在においてのたかがバナナは、このような最新の設備のもと細心の注意を払って出来上がっているのだと思うと、されどバナナなのです。

そしてバナナは触られるたびに痛んでいきます。テーブルに置いただけでも置かれた部分が傷んできます。
家で保管するときは冷蔵庫ではなく常温でバナナフックにかけておくのが理想的です。

by いちご